AIを1から体系的に学んで業務時間を削減したい方へ
「APIがないから自動化できない」はもう終わりです
「このシステムはAPIがないので連携できません」。
社内でそんな言葉を耳にしたことはありませんか?
古い社内システムや、セキュリティが厳しい管理画面など、API(プログラム同士をつなぐ窓口)が用意されていないツールは世の中にたくさんあります。
これまでは、そうしたシステムを自動化するには高額な開発費をかけるか、諦めて手作業で行うしかありませんでした。
しかし、Google Antigravityの登場によって、その常識が変わりつつあります。
鍵となるのは、AIエージェントが「人間と同じようにブラウザを操作する」機能です。
この記事では、APIを一切使わずに、AIにWordPressへログインしてもらい、記事を投稿するまでの流れを、専門用語をなるべく使わずに解説します。
AIが「目」と「手」を持つ時代になりました
これまでのAI(チャットボットなど)は、文章やコードを作るだけの「頭脳」でした。
しかし、Antigravityのエージェントは、それに加えてブラウザ画面を見る「目」と、マウスやキーボードを操作する「手」を持っています。
- 目(画面認識): 「ログインボタンはどこ?」「投稿画面は開いた?」といった画面の状態を理解します。
- 手(操作実行): 「ここをクリック」「ここに文字を入力」といったアクションを実行します。
つまり、人間が画面を見て操作しているのと同じことを、AIが代行してくれるのです。
難しいログイン認証も「一度だけ手動」で解決
自動化で一番のハードルになるのが「ログイン」です。
特に最近は、「私はロボットではありません」というチェックや、スマホへの通知(2段階認証)などがあり、これらをプログラムだけで突破するのは非常に難しいのが現実です。
そこで今回は、「最初の一回だけ人間がログインし、その状態を保存する」という方法を使います。
1. 「鍵」をコピーする
私たちが普段、一度ログインしたらブラウザを閉じてもログインし直さなくて済むのは、ブラウザが「ログイン済みですよ」という証明書(クッキーなど)を持っているからです。
Antigravityを使えば、この証明書をファイルとして保存することができます。
※以下はイメージです。人間がログインした後にボタンを押すと、その証明書(state_wp.json)が保存される仕組みを作りました。
// 1. 人間が手動でログインを完了させる
// 2. 画面に出てくる「保存ボタン」を押す
// 3. AIが「ログイン済み証明書」をファイルに保存する
await context.storageState({ path: 'state_wp.json' });
2. 「鍵」を使って裏口から入る
この「証明書ファイル」さえあれば、次回からはAIが面倒なログイン画面を通らずに、いきなり管理画面に入ることができます。
パスワードをプログラムに書く必要もないので、セキュリティ的にも安心です。
// 保存した証明書を使ってブラウザを開く
const context = await browser.newContext({ storageState: 'state_wp.json' });
// ログイン画面をスキップして、いきなり投稿画面へ!
await page.goto('https://example.com/wp-admin/post-new.php');
非エンジニアにおすすめ!Geminiに「指示書」を書かせよう
ここまで読んで、「便利そうだけど、プログラミング(コード)が必要なんでしょ?」と思われた方もいるかもしれません。
確かにAntigravityを動かすには指示(プロンプトやコード)が必要ですが、それを自分で書く必要はありません。
GoogleのGemini(チャットAI)に、こうお願いしてみてください。
「Antigravityで○○(URL)というサイトの編集を自動化したいです。CMSはWordpressを使っています。そのためのPlaywrightスクリプトのひな形と、プロンプトを作ってください」
エンジニアでなくても、やりたいことさえ明確であれば、「どう書けばAntigravityが動くか」はGeminiが教えてくれます。
Antigravity用の指示出し(プロンプトエンジニアリング)こそ、AIに任せてしまうのが一番の近道です。
まとめ:非エンジニアでもツール横断の自動化を実現できる時代が来た
「APIがない」「仕組みが複雑だ」。
そんな理由で自動化を諦める時代は終わりました。
人間がブラウザで行っている操作なら、基本的にすべてAntigravityで自動化できます。
まずは身近な「毎日繰り返しているブラウザ操作」から、AIに任せてみてはいかがでしょうか!?

