日本酒は奥が深い
世界中に数多のお酒はありますが、その中でも日本酒は稀有な存在です。というのもアルコール発酵に使う菌が非常に繊細で、その工程では様々な工夫が必要です。
その結果、味わい深く、多様性のある日本酒が生まれているんです。そこで今回は、そんな繊細な日本酒を作る工程について、詳しく解説していきますね!
日本酒の工程一覧表
工程 | 説明 |
---|---|
精米 | お米の外側を削る |
洗米・浸漬 | お米を洗い、水に浸す |
蒸米 | お米を蒸す |
麹づくり | 麹菌を加えて麹を作る |
酒母づくり | 麹、水、酵母を混ぜて酒母を作る |
醪づくり | 酒母に蒸米、水、麹を加えて発酵させる |
上槽 | 発酵完了後に醪を絞る |
熟成 | タンクで熟成させる |
瓶詰め | 火入れをして瓶に詰める |
日本酒の作り方/工程についてご紹介!
日本酒の作り方を一挙に紹介します!発酵から瓶詰めまでの全工程をわかりやすくお伝えします。
1. 精米(せいまい)
まずは、お米の外側を削る「精米」からスタートです。日本酒では、お米の周りの脂肪やタンパク質を取り除くことで、清酒特有のスッキリとした味わいを引き出します。削るほど高級な日本酒になると言われています。
2. 洗米(せんまい)・浸漬(しんせき)
精米が終わったお米を綺麗に洗い、水に浸します。お米が水をしっかり吸収することで、発酵が均一に進むようになります。
3. 蒸米(じょうまい)
次に、お米を蒸します。ここでの蒸し加減が、最終的な日本酒の味に大きく影響します。お米は程よく柔らかく、かつ形を崩さないように蒸し上げます。
4. 麹(こうじ)づくり
蒸したお米に麹菌を加え、麹を作ります。これが日本酒の甘みと旨みを生み出す鍵です。麹室(こうじむろ)と呼ばれる特別な部屋で、数日かけて麹を育てます。
5. 酒母(しゅぼ)づくり
麹と水、酵母を混ぜ合わせ、発酵のスタート地点である酒母を作ります。酒母は「酒の母」と書くように、ここから日本酒が本格的に生まれます。
6. 醪(もろみ)づくり
酒母にさらに蒸米、水、麹を加えて、醪(もろみ)を作ります。これが日本酒の主な発酵プロセスです。醪はタンクで約20~30日間かけて発酵させます。
7. 上槽(じょうそう)
発酵が完了したら、醪を絞ります。これにより、液体の日本酒と固体の酒粕(さけかす)に分かれます。昔は布袋を使って絞っていましたが、今では機械が主流です。
8. 熟成(じゅくせい)
絞られたばかりの日本酒はまだ荒削りです。そこで、タンクに入れて熟成させます。これにより、味がまろやかになり、風味が深まります。熟成期間は数ヶ月から数年に及ぶこともあります。
9. 瓶詰め(びんづめ)
最後に、日本酒を瓶に詰めて出荷準備をします。瓶詰めの前に火入れ(加熱殺菌)を行うことで、品質を安定させます。
結論
日本酒の作り方は、精米から始まり、洗米、蒸米、麹づくり、酒母づくり、醪づくり、上槽、熟成、瓶詰めという工程を経て完成します。
各工程での細かな管理と技術が、日本酒の品質と味わいを決定づけます。これを機に、日本酒作りに挑戦してみてはいかがでしょうか?
参考文献
この記事を参考にして、日本酒の作り方についての理解を深め、ぜひ自分でも試してみてください!