目次
はじめに
林業や薪づくり、庭木の手入れなど、チェーンソーは自然と向き合う場面で活躍する強力なツールです。
しかし、その反面、正しい知識や装備を持たずに扱えば大きな事故につながる危険性も。この記事では、チェーンソー初心者が安心して使えるよう、基本操作から安全対策、メンテナンスまでを徹底的に解説します。
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(私も京都大学の森林科学科在籍時にこの本を読んで作業を学びました)
チェーンソーとは?基本構造と種類
チェーンソーは回転するソーチェーンで木材を切断する機械です。主な構成要素は以下の通り:
- エンジン部:ガソリンまたはモーター(電動・バッテリー)で駆動
- ガイドバー:チェーンを支える鉄の棒
- ソーチェーン:刃が付いたチェーン。ここが木を切る主役
主な種類:
- エンジン式:林業や本格的な伐採に。パワーは最強だが重い
- 電動式:家庭用向け。取り回しやすく静音
- バッテリー式:屋外作業にも対応。軽量で初心者向け
参考:森のお仕事株式会社
チェーンソー使用前の点検項目
チェーンソーのトラブルの多くは「使う前の点検不足」が原因です。以下の項目を毎回チェックしましょう。
- チェーンの張り具合(ゆるすぎると外れる、きつすぎると回らない)
- 燃料とチェーンオイルの残量
- ガイドバーの固定ネジの緩み
- ソーチェーンの刃の状態(欠けや摩耗がないか)
- ブレーキ機能の確認
基本的な操作方法と注意点
始動手順:
- 平坦な地面に置く
- 右足で後部ハンドルを押さえ、左手で前方ハンドルを握る
- チョークレバーをセットしスターターを引く
切断方法:
- 基本姿勢は、両足を肩幅に開き、背筋を伸ばす
- ガイドバーの先端ではなく、腹部で切る意識
- キックバックに注意(特にバー先端の上部が物に当たると起こりやすい)
安全装備とその役割
チェーンソー作業に「備え」は命を守ります。
- ヘルメット:落下物や転倒に対応
- 防護メガネ:木くずから目を保護
- イヤーマフ:エンジン音から聴覚を守る
- 防護ズボン:刃が脚に触れたときの損傷を軽減
- 安全靴:滑り止め+先芯入りで踏ん張れる
よくあるトラブルと対処法
- エンジンがかからない:プラグの汚れ、チョーク設定の間違い
- チェーンが外れる:ガイドバーの固定ミス、張り具合の誤り
- 切れ味が悪い:刃が摩耗、目立て不足
- オイルが出ない:オイルタンクの詰まり、フィルター汚れ
チェーンソーのメンテナンス
定期的なメンテナンスで寿命も安全性もUPできます。必ず丁寧に行いましょう!
- 目立て:専用ヤスリでソーチェーンの刃を整える
- 清掃:作業後はバーやチェーン周辺の木くず除去
- オイル・燃料管理:長期保管前は抜いておく
- エアフィルターの確認:汚れていれば洗浄・交換
まとめ
チェーンソーは危険なツールですが、正しい知識と準備があれば非常に便利です。本記事では、基本構造から安全な使い方、トラブル対処法、メンテナンスまでを網羅しました。あなたが森林の中で作業する中で、安心してチェーンソーを扱えるようになることを願っています!!
正しい知識が、安心と安全を支える。これが、チェーンソーと付き合う第一歩です。