ブラック企業に耐えても未来はない。“資本としての自分”を経営する方法


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ブラック企業に耐えても未来はない。“資本としての自分”を経営する方法


Slack通知200件、月60時間残業──京大卒が陥った“無戦略な地獄”

入社初年度、22社のWEB集客案件を同時に担当。
Slackは鳴り止まず、1日200件以上のメールに追われる。
夜10時退社、朝8時出社の生活が当たり前になっていました。

年収は580万円。数字だけ見れば、悪くないかもしれません。
でも、身体は休まらず、頭の中は四六時中「ToDo」で埋め尽くされる。

本当に辛かったのは、激務そのものではありません。
“自分の人生に、戦略がなかった”ことです。


「京大まで出たのに、なんで俺は消耗してるんだろう?」

ある日ふと、こんな言葉が心に浮かびました。

「これ、俺じゃなくてもよくないか?」

上司の言いなりで、耐えることが美徳とされる毎日。
自分の頭で考えるより、夜遅くまで働くことの方が評価される。

でも──
“考える力”を使わない働き方では、未来はつくれない。

時間も、体力も、思考力も、すべて“資源”です。
それを、他人の評価基準のためだけに消耗させるのは
「自分という会社を、戦略なしで経営しているようなもの」でした。


週末のボランティアで気づいた。「資源配分を変えたい」

入社3年目の冬。週末を使って、少しずつ“外の世界”に触れはじめました。

  • サステナビリティ事業のワークショップを手伝う
  • 地域の公園イベントを、ボランティアグループで支援
  • 古民家のオーナーと出会い、民泊事業の構想に関わる

不思議なことに、週末の方が充実している。
「この活動にこそ、体力と時間を使いたい」と思える経験ばかりでした。

「俺には、もっと違う“資本の使い方”があるはずだ」

──そう気づいた瞬間、人生の経営方針が静かに変わり始めました。


「意味ある仕事がしたい。年収も上げたい」戦略的転職の実行フェーズ

まずは“転職の準備をするための準備”から始めました。
体調不良や家庭の事情を理由に、業務を段階的に調整
心身ともに、転職活動に集中できる環境を自分で作りました。

次に、実際の転職活動では次の戦術を徹底しました:

  • 業界を絞りすぎず、多様な人の話を徹底的に聞く
  • 志望先は同時並行で受ける
  • 1社目の内定を交渉カードとして活用する←特に大事。ここで精神を安定させる。

結果、最初に内定を得たのは外資系サステナビリティコンサル
サプライチェーン改革や認証制度の導入など、企業の本質的変革に関わる仕事です。

給与も上がり、「自分の力が活かせる場所を選んだ」という実感がありました。


「半年かけて引き継げ」と言われた。辞めたい人が絶対に知っておくべき返し方

退職交渉はやはり厳しかったです。

  • 「今辞めたら勿体ない」
  • 「せめてMVPを取ってから」
  • 「半年かけて後任を育ててくれ」

でも私は、あらかじめ用意していた“非対立型の鉄板フレーズ”でこう返しました:

「この決断は、自分の人生に関わるものです。
今まで本当にお世話になったことに変わりはありません。
引き継ぎを最優先に考え、最大限迷惑はかけないようにします。
ただ、意思は固まっています。」

ポイントは、説得しない・反論しない
“感謝と意志表明”に徹することが、円滑な退職への最短ルートでした。


一番しんどかったのは「同僚に裏切り者と思われるかもしれない」と悩んだこと

退職を決めたとき、実は一番苦しかったのは、同僚や後輩との関係でした。
「ここまで頑張ってきた仲間を置いていくのか」
「裏切り者と思われるかもしれない」
そんな感情に何度も揺れました。

でも、心の中でこう繰り返しました。

「自分の人生を他人に委ねてはいけない。
彼らのことは好きだけど、“会社を辞めること”と“彼らを否定すること”は別だ。」

そして今でも、当時の仲間とは良好な関係が続いています。
結果的に「誠実に辞めた人間」として、むしろ応援されました。


転職で得たのは、年収アップだけじゃなかった

転職を通じて得た最大の価値は──
**「自分で資源配分を決める力」**でした。

  • どこに時間を使うか
  • どこで力を抜くか
  • どこで挑戦するか

それを、誰かの指示ではなく自分の裁量で選べる人生に変わったのです。


最後に:「逃げる」じゃなく、「再配分」しませんか?

今、もしあなたが疲れきっていて、
「でも逃げたら負けかも」と悩んでいるなら──

それは“逃げ”ではありません。
資源(時間・体力・スキル)の“再配分”です。

ブラック企業での経験も、あなたの大事な資産。
でもそれを、未来に向けて「どう使うか」を考えるフェーズに入っていいはずです。

もっと深く自分の人生に関する意思決定について考えてみたい方はぜひ以下の本を読んでみてください。

一歩ずつで大丈夫です。
自分の人生を、自分の意思で設計する仲間がここにも一人います。


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この記事を書いた人

SEO/UIUXを中心としたwebマーケティングを6年近くやっている森好きwebマーケターです。

「グリビズ!」では「グリーンにはたらく」というコンセプトで、「自然に関わりながら、個人で持続的にはたらく」方法について発信しています!

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