薪の作り方解説 薪の入手方法や薪作りの注意点についてもお伝えします!

コラム
管理人cousuke
管理人cousuke

今回は、大学時代に林業研究をしていた経験を元に、薪の作り方と注意点を徹底解説していきます!

キャンプや薪ストーブで使う薪。火を見ているだけでとても癒やされますよね!

そんな薪は、実はとても簡単に作ることができるんです!

そこでこちらの記事では、

・薪を作ってみたい
・キャンプで使う薪を自分で調達してみたい

という方必見の、薪の作り方、注意点を徹底解説していきます!

薪に適している木とは

針葉樹、広葉樹、さらには樹種。木にはいろいろな種類があります。

その中でも、薪に適しているのは、広葉樹になります。
広葉樹の中でも、硬くて密度の高い木が火持ちが良いため、薪に適しています。

日本の樹種でいうと、コナラやクヌギ、シラカシ、ナナカマドなどが挙げられます。
ただし、薪に向く硬い木は、乾燥までに要する時間も長くなるので注意が必要です。

玉切り(円柱状にカット)をした状態で2-3ヶ月、薪にした状態で半年~2年程度乾燥させるのが理想的です。

玉切り材

また、どんなに薪に適した木であっても、朽ちた木に関しては水分を多く含んでいる他、十分な火力が得られないため、薪として使わないことをおすすめします。

薪を入手する方法

薪の作り方を解説する前にまず、薪の原木を入手する方法から解説していきます!

薪用原木を入手する方法は大きく分けて2つあります!

自己調達

自身で所有する山林、もしくは許可をもらった上で他者が所有する山林で伐木→玉切りして、薪割りに適したサイズの木材を集める方法です!

チェーンソーで伐倒
伐木

①伐木用の道具(チェーンソー、チェーンソーパンツ等)②山林へのアクセス
が確保できる方には最もおすすめの方法になります。

最近では、木の駅プロジェクトのような活動を通して、山林へのアクセスが比較的容易になりつつあるので、ぜひ検討してみてください!

ネット等で入手

薪用原木」と検索すると、薪割りに適したサイズの原木を販売してくれる業者を見つけることができます。

他にも、メルカリやジモティー等のITサービスを活用することで、誰でも手軽に薪用原木を入手することができます!

こちらの方法では、場合によっては無料で原木が手に入ること、伐木の手間が必要ないこともあり、非常におすすめの方法です!!

他にも地元の森林組合、森林業者が有料で販売していることもあるのでぜひチェックしてみてください!

薪の作り方

さて、ここから薪の作り方を解説していきます!

薪は、

①玉切り(用途に合わせた長さに全木からカットすること)

キャンプ用の薪の場合は、25-35cm程度、薪ストーブの場合は各ストーブの規格に合わせて原木を切り出します。

チェーンソーを用いた玉切り作業には危険が伴います。
必ず2人以上で行いましょう!

木材の天然乾燥

②薪割り

薪割りは

・手斧
・油圧式薪割り機

のいずれかを使います!

タンコロ材

手斧を使うときは、丹田に力を入れて、腰の重心移動を利用して割るとうまくいきます!
刃先の軌道は真下に描きましょう!

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▲キャンプ等で使うには、信頼のハスクバーナの手斧(36cm)がおすすめです。

ちなみに、薪割りは玉切り材をできるだけ乾燥させて行うほうが楽です。

水分が多いと斧の刃がはさまれて外しにくくなるだけでなく、衝撃が吸収されて割れにくいです

油圧式薪割り機を使えば、、とても楽でした。笑

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ケヤキのような硬い木を薪割りする際には、油圧式薪割り機を使うのが非常におすすめです!!

薪作り

薪を三角に割ると薪束を作る際にとても組みやすいです!!

乾燥

薪割りが完了すれば、最後に乾燥作業を行います。

おすすめは写真のように互い違いに積み重ねる方式です!

薪の乾燥
薪割りあとの乾燥作業

注意点

最後に、薪割り作業の注意点を2点、まとめておきます!

樹種を把握する

「薪」と一言に言ってもその原木の樹種は様々。

例えば、ギを薪割りするのと、ケヤキを薪割りするのでは労力が全く異なります。

スギのような針葉樹は一般的に柔らかいですが、ケヤキ、クリのような一部の広葉樹は非常に硬いです。

樹種ごとの特性を理解して、薪割り、乾燥の最適な方法を模索してみてください!

薪づくりの理解を深める上で、樹種の理解は欠かせないものと言えるでしょう!!

しっかり乾燥させる

薪の品質を決めるのは乾燥と言っても過言ではありません。

必ず、含水率測定器(Amazonで3000円くらいで買えます)を使って、20-25%程度の含水率になるように乾燥させてください!!

針葉樹であれば、約半年、広葉樹であれば1年以上乾燥に必要なので気長に待ちましょう!

伐木から行う場合には、伐倒した林内で一定乾燥→薪割りして屋内で積み上げ→乾燥完了という流れで行うのが望ましいでしょう。

いかがでしたか?

みなさんも薪づくりを通して、豊かな薪ライフを楽しんでください!!