日本の国土の2/3を覆う森林。
世界でもここまで豊かな森林に覆われている国は類を見ません。
そんな森林を基盤とした産業が林業。
森林率や森の豊かさからみてわかるように、日本の林業は非常に大きなポテンシャルを秘めているのです!!
そんな林業ですが、材木価格の低迷、木材需要の低減、労働災害の多発・・・などなど様々な課題に直面しています。。。
そういった課題があるなかでも、多面的な角度から林業を捉え直し、新しい価値を産んでいらっしゃるイノベーティブな企業がたくさんあります!
今回は素敵な企業を2つ、ご紹介していきます!
そもそも林業とは
林業は森林の持続的な管理と資源利用を通じて、木材や生態系の保全などさまざまな価値を創出する活動です。
林業従事者は、数十年という長い時間軸のなかで、木材生産を中心とした森林管理を行います。
植林して、木を育て、下草を刈り、40-50年経ってようやく伐期が来ます。とても長く壮大な産業です。
また、近年は林業の一連の活動の中で、木材の生産だけでなく、生態系のバランスを守り、酸素供給や景観の提供、観光など多様な役割を果たす重要な機能が注目されています。
SDGsが進むにつれて、ますます注目されることでしょう。
林業分野のイノベーションの可能性について、もっと学びたい方はこちらの書籍がおすすめです。
では、そんな林業分野にて、イノベーションを起こしている企業をご紹介していきます!
東京チェンソーズ
東京チェンソーズのすごさを一言で表すなら「企画力」
東京チェンソーズは「1本まるごと販売」というコンセプトで各種素材の活用を行っています。
実はこれ、とてもすごいこと。
私の体感ベースですが、丸太の部分を除いた木の約半分くらいは林地に捨てられてしまうものなんです。
そこで、元来捨てられていた木に新しい価値を吹き込むために様々な企画を展開されています。
木材を活用した小物製品をお手頃に買える「山男のガチャ」、写真にあるような素敵な木製品を出張販売する「森のデリバリー」、各種コラボ商品などなど、枝や小径な木に新しい需要を生み出しています!
参照:東京チェンソーズ公式HP
株式会社エーゼログループ
株式会社エーゼログループはローカルベンチャー発祥の地:岡山県英田郡西粟倉村に本社をおく、ベンチャー企業です。
木材加工事業、森のうなぎ事業や養蜂事業、などなど、木材/森林活用を起点に食などの他領域にも事業を展開されている非常に珍しい企業です。
木材という価値に閉じず、その他の隣接する森林の生産力(例:養蜂、ジビエ)などを活かした食材づくり~販売まで行われているのが非常に新しいです。
まとめ
いかがでしたか?昨今の脱炭素化や持続可能性への注目などの潮流を踏まえて、再び林業に注目が集まってきています。
ぜひ、林業業界の次なるイノベーションに注目していきましょう!
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