帰る実家がなくなった寂しさの理由と、気持ちの整理のしかた

最終確認日:2026年10月16日(法令・制度・金額は、この日に確認した内容です)

帰る実家がなくなって寂しいのは、おかしなことではありません。売却や解体で家がなくなったときも、親が引っ越したときも、同じように感じる人は多くいます。

この記事では、寂しさの理由と、今日からできる気持ちの整理を紹介します。まだ売るか迷っている人向けに、判断の進め方も書きました。

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この記事のポイント!

  • ✔寂しさの中身は、場所・家族・思い出の3つ
  • ✔家の写真と、持ち出す物を決めると整理しやすい
  • ✔迷って売れないときは、気持ちと維持費を分けて考える
  • ✔つらさが長引くときは、相談窓口を使う
目次

帰る実家がなくなると寂しい3つの理由

寂しさの中身は、人によって少しずつ違います。多いのは次の3つです。

  • 帰る場所がなくなる:泊まれる部屋や、「ただいま」と言える玄関がなくなる
  • 家族が集まる場所がなくなる:お盆や正月に集まっていた場所が変わり、会う機会も減りやすい
  • 思い出を置いておく場所がなくなる:子どもの頃の部屋や台所など、記憶と結びついた場所を見られなくなる

どれが一番つらいかが分かると、何をすれば気持ちが軽くなるかも見えてきます。

POINT

売る・解体するという判断が正しくても、寂しさは別に起こります。寂しいからといって、判断が間違いだったとは限りません。

今日からできる気持ちの整理

家がまだあるか、もうないかで、できることが変わります。

家がまだある(引き渡し・解体の前)

  1. 家のなかを写真と動画で残す。玄関、台所、居間、自分の部屋、窓からの景色まで撮っておく
  2. 持ち出す物を、箱1つ分だけ先に決める。鍵、表札、食器、手紙などが多い
  3. できれば最後に、家族で過ごす時間をつくる。食事だけでもよい

もう家がない(売却・解体のあと)

  • 残っている古い写真を見ながら、間取りを手書きしてみる。正確でなくてよい
  • 親や兄弟に、家の思い出を3つだけ聞く。聞けるうちに聞いておくと、あとで残ります
  • 実家のあった町に、日帰りでも行く日を決める

新しい「帰る場所」をつくる

実家がなくなっても、家族と会う場所や、帰る理由は作り直せます。

  • 命日、お盆、正月など、親や兄弟に会う日を先に決めておく
  • 集まる場所を、誰かの家や旅行先など、新しい場所にする
  • お墓参りを、帰省の定番にする

「帰る理由」が決まっていると、実家がなくなったあとも、地元とのつながりが続きやすくなります。

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まだ売るか迷っているときの考え方

寂しさのせいで、売却や解体を決められないことがあります。その間も、実家には次の費用や手間がかかり続けます。

  • 固定資産税などの税金
  • 草刈りや見回りなど、家と庭の管理
  • 火災保険や水道・電気の基本料金などの維持費

気持ちが整うのを待つこと自体は、悪いことではありません。ただ、いつまでも先送りにせず、決める期限を家族で先に決めておくと、気持ちの整理と実務を並行して進められます。

CHECK

  • 誰が管理するか(できるか)
  • 1年にいくらかかっているか
  • いつまでに決めるか

兄弟姉妹と温度差があるときは、「売ることに反対ではないけれど、寂しい」のように、賛成か反対かと気持ちを分けて伝えると、話が進みやすくなります。

実家じまいの流れは実家じまいの手順と費用・期限の注意点に、費用の内訳は実家じまい費用の相場と内訳にまとめています。兄弟で意見が合わないときは、兄弟の遺産相続トラブル事例と解決策も参考になります。

つらさが長く続くとき

眠れない、食欲がない、涙が止まらない、仕事や家事に支障が出る。こうした状態が続くときは、一人で抱えず、相談してください。電話や窓口の相談先は、厚生労働省が案内しています(出典:厚生労働省「電話相談窓口」、厚生労働省・こころの耳「相談窓口案内」)。

よくある質問

帰る実家がなくなって寂しいのは普通ですか?

普通です。家が売却や解体でなくなったときだけでなく、親が引っ越したときにも、多くの人が寂しさを感じます。

売却に納得しているのに寂しいのは、判断が間違っていたからですか?

そうとは限りません。判断の正しさと気持ちは、別に動きます。維持費や管理の負担を理由に決めたのなら、寂しさが残っても、判断を疑う必要はありません。

実家の写真は、いつまでに残せばよいですか?

引き渡しや解体の前が、最も残しやすい時期です。すでに終わっている場合は、家族が持っている古い写真をもとに、間取りを描く方法があります。

まず、実家の写真を1枚選び、いつ、誰と過ごした場所かを一行だけ書き残してみてください。そこから、残す物と手放す物を少しずつ分けていけます。

売却や相続の手続きで迷うときは、状況に合う専門家に確認してください。

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この記事を書いた人

京都大学農学部で森林科学を学び、大学院農学研究科にも在籍。
新卒から相続・遺品整理等の「実家じまい」に関わる業界のマーケティングを横断的に支援し、200件以上の相続を支援してきました。
法的リスク、対応コストなどを踏まえ、ベストな実家じまいの選択肢を提案させていただきます。

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