カーボン・オフセットや脱炭素を学びたい人におすすめの書籍5選をご紹介!SX/GX/ESG投資に興味がある方は必見の内容です。

サステナビリティ
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近年の異常な暑さや暖冬など、食料価格の高騰など、気候と社会生活は非常に密接につながっています。

そんな気候を変えてしまう大きな要因の1つのとして、「二酸化炭素」が注目されています。

今回は、そんな「二酸化炭素」の排出を、企業が減らしていく取り組み/仕組みについて学べる書籍を私がご紹介していきます!

私は京都大学~大学院までの6年間、森林の研究をし、地球環境に関する書籍を100冊以上読んできました。

今回はその中でも特におすすめしたい書籍をご紹介します!※リンクはPRリンクになっています。

脱炭素/カーボン・オフセットとは?

脱炭素とは

脱炭素とは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出量をゼロにする取り組みのことです。

はっきり言ってかなり難しいことだと思います。森林はとんでもないスピードで消失しているし、EVなどあらゆる装置を電化しても電気作る過程でめちゃくちゃ化石燃料使っていたり。

色々と矛盾や超えていかないといけない壁はあるわけですが、人間のエゴとしても脱炭素には少なくとも向かう必要があります。
異常気象などで小麦などの農作物が取れなくなっては飯も食えないわけですから、野放しにはできないわけです。

カーボン・オフセットとは

カーボン・オフセットとは、脱炭素化を進めるための1つの手段で、
経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資(支払い)すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です。

簡単に言うと「二酸化炭素を出した分だけお金を払おうね」というもの。
具体的には、以下の方法でカーボン・オフセットを行うことができます。

  • 植林や森林保護などのプロジェクトに寄付する
  • クリーンエネルギー事業に投資する
  • 自家消費型の太陽光発電などの設備を導入する

これまで、「二酸化炭素は放出し放題」だった結果、地球温暖化が進行し、各種産業や社会生活に負の効果が生まれてきました。

そこで今後は「二酸化炭素を吸収している(=正の効果を生んでいる)」主体にはお金を還元し、
「二酸化炭素を出している(=負の効果を生んでいる)」主体にはお金を払ってもらうようにして、地球全体でバランスを取ろうぜ!という思想からカーボン・オフセットが生まれました。

まあ、世界の歴史を遡ると水の利用権や汚染物質の排出権など、いろんなものを権利化(クレジット化)して見えない負の効果の発生主体に対して経済的負担をしてもらう試みはあったのでそんなに目新しいものではありません。

カーボン・オフセット(脱炭素)を学ぶのにおすすめの書籍

図解でわかるカーボンニュートラル

「図解でわかるカーボンニュートラル」は、図解たっぷりで超わかりやすい本です。
2050年カーボンニュートラル(≒脱炭素)の実現に向けて、カーボンニュートラルの意味、実現に向けた取り組み、脱炭素社会のメリット・デメリットなどをわかりやすく解説しています!
まずは、脱炭素に向けた取り組みの概要やメリットデメリットを学びたい方におすすめです!

図解入門ビジネス 最新 カーボンニュートラルの基本と動向がよ~くわかる本

こちらも図解本。
この本の特徴は「なぜ脱炭素/カーボン・オフセットに取り組むべきなのか」の説明が充実している点にあります。
脱炭素の背景と全体感を掴みたい方はぜひこちらを御覧ください!

森林吸収源、カーボン・オフセットへの取り組み (林業改良普及双書 164)

こちらは少しおかたい本ですが、カーボン・オフセットの本質的な目的を理解するのにはもってこいの本です。特に、手触り感なくサステナビリティを推進している企業の担当者の方にぜひ見ていただきたい。
カーボン・オフセットという取り組みはどうしても投資家や政府、企業目線で語られがちなのですが、本書では、森林の管理主体(カーボン・オフセットの対価を受け取る側)目線で取り組みの概要や課題について整理されています。日本のカーボン・オフセットを学びたい方にとっては特におすすめです!

排出量取引とカーボンクレジットのすべて

カーボン・オフセット市場の仕組みを徹底的に知りたい方、カーボン・オフセットの取り組みを実際に推進していきたい方に特におすすめしたい書籍です。

政府が主導するカーボン・オフセット、市場が主導するするカーボン・オフセット、というような枠組みの説明だけではなく、具体的な細かい制度設計についても学べます。

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図解即戦力 脱炭素のビジネス戦略と技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書

最後は、脱炭素領域でビジネスを創出したい方におすすめの一冊。

脱炭素領域での起業にあたって、必要な技術や知見をわかりやすくまとめてくれています。
脱炭素領域でのビジネスに興味がある方は海外メディアから情報を取得するのがおすすめです!

参照例:
https://www.climateworks.org/
https://esgnews.com/

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