日本を席巻する格安ファッションブランド「SHEIN」
その事業モデルのサステナビリティ、ファストファッション業界とサステナビリティの関係についてまとめていきます
SHEINとは
SHEINは、多品目、少量生産を特徴とした中国発のファッションECです!
①トレンドをおさえた商品を安く買える、②多品目故に、他の人と被らないデザイン→高く見える、という消費者のニーズを捉えた戦略が当たり、世界各国で爆発的に広がっています。
確かにインスタグラムを見てみると、とても高見えするデザインですよね。
SHEINはなぜ安いのか
SHEINが安い理由は大きく分けて2点あります。
1つは、余剰在庫率が非常に低いこと
もう1つは、中小工場に小ロット生産を依頼していることです。
余剰在庫率が非常に低い
アパレルブランドにとって、余剰在庫は非常に大きなコストであり、経営リスクと言えます。
売上の見立てが外部要因において大きくハズレた場合、ブランド側は多大な在庫(負債)の解消に追われます。
SHEINはこのリスクを徹底的に排除します。少量生産、徹底したトレンド監視→商品開発の短期サイクル化によって売り切りの確度を徹底的に高めています。
中小工場での小ロット生産
大規模な工場に小ロット生産を依頼すると、コストパフォーマンスの関係で引き受けてもらえませんが、中小工場であれば小ロット生産にも対応が可能です※賃金の差があることも想定されます。
また、それらの中小工場の生産状況をデジタル上で管理することによって、最も安く生産できる工場に最適なタイミングで依頼をかけることができ、安く商品を生産することができます。
参照:https://newspicks.com/news/7787570/body/?ref=search
SHEINをはじめとしたファストファッションとサステナビリティ
SHEINをはじめとしたファストファッションブランドは、サステナビリティと非常に深い関係があります。
大量生産大量消費、化石資源の調達という問題
ファストファッションは、あらゆる業界の中でも特に環境負荷の大きいビジネスモデルです。
商品は非常に短命で、1シーズンごとにたくさん買い、捨てるモデルになっているので、廃棄量が非常に大きくなります。
まさに、大量生産大量消費を前提としたビジネスと言えます。
さらに、その衣類の原料は化石資源に極度に依存しており、中長期的な石油原料価格の上昇の影響を受け、気候変動に悪影響を与えるため、経済的にも環境的にも持続可能なモデルとは言えません。
労働問題
The i newspaperというイギリスのメディアが、SHEINの工場内での労働問題を発見したことや、労働者がその労働環境の過酷さを各種メディアで告発している現状を踏まえ、「安い労働力」を前提としたビジネスモデルにも懐疑の目が寄せられています。
参照:https://www.businessinsider.jp/post-260652
▼おすすめ書籍
まとめ
いかがでしたか?
SHEINの事例を通して、どんな商品の裏にも”生産”があり、その”生産”には必ず人々の暮らしや自然環境との相互影響があることがおわかりになったかと思います。
私達も「つかう責任」を果たすためにも、こういった目線を持って購買行動をしていきたいですね。
サステナビリティについてさらに学びたい方はこちらをぜひ御覧ください!