「旅行から帰ってきた後、あなたの手元には何が残っていますか?」
これまでの観光は、綺麗な写真や、数日で食べきってしまうお土産を「 souvenirs(思い出)」として持ち帰るものでした。
しかし、2026年の今、世界的なトレンドは「Skillvenia(スキルベニア)」へと劇的にシフトしているとのこと!(参考:APAC旅行動向レポート)
スキルべニアとは、「旅行後の自分の生活を豊かにしてくれる技術や経験」のこと。
本記事では、スキルべニアのことやこれからの観光に求められる要素について解説をしていきます!

私も、この写真にあるラオスで得たスキルべニアはたくさんありましたね~…
移動の自由が当たり前になった時代、旅先に求められるのは「消費」ではなく「投資」なのかもしれません
スキルべニアのような新しい観光の潮流を学びたい方必見の本「丸わかりインバウンド戦略」
スキルベニア(Skillvenia)とは?
改めて、スキルべニアとは、「Skill(技術)」と「Souvenir(お土産)」を組み合わせた造語です。
スキルべニアは、「旅行後の自分の生活を豊かにしてくれる技術や経験」を指します。
2026年の旅行トレンド調査(GetYourGuide等)では、単なる観光地の見学よりも、「現地のシェフに教わる料理教室」や「職人に弟子入りするワークショップ」への需要が前年比で爆増しています。
旅は「見るもの」から「身につけるもの」へと進化したのです。
スキルべニアの台頭から読み解く、今後の観光に求められる「3つの要素」
これからの観光地が生き残るために必要なのは、有名スポットの整備ではなく、以下の3要素だと私は考えます。
①本物(Authentic)の現場
観光客向けに作られた施設ではなく、実際に稼働している生産現場、工房であること。
これ、大事ですね。作られたツアーパッケージには私自身、飽き飽きしています。実際、海外でもカーシェアリングの運転手にいつも行く場所に連れていってもらうことが多いです(それさえも本物ではないのかもしれませんが..)
②物語(Narrative)の共有
なぜその技術がその土地で受け継がれてきたのかという背景。
画一性のあるものではなく文脈こそがAIには出せない領域。その場で体験すべき価値になります。
③成長実感
旅の前後で、自分に何ができるようになったかが実感できる設計。
料理、生産、表現。なんでもよいんです。思い出すだけで力が湧いてくるような何かをみんな求めているのかもしれません。
これからの地方観光の在り方:脱・オーバーツーリズム
東京や京都といった「プライマリー・シティ(主要都市)」の混雑を避け、旅行者は今、名前も知らない地方(セカンダリー・シティ、あるいはノーネーム・ビレッジ)へと目を向けています。
地方が目指すべきは、「数」を追うマスツーリズムではなく、「深い関係性」を築くファンベースの観光です
一度の訪問で終わらせず、習得したスキルを磨くために何度も通いたくなる、何か関わりたくなる仕組み。
都市という分業化された社会では気づけない、自分たち自身が社会インフラを作り上げる側になるんだという感覚。それこそが、普段味わえない、人間の根源的な喜びに直結するはずです。
埼玉県飯能市での取り組み:森を駆ける「トレイルランニング」
私の拠点である埼玉県飯能市では、この「スキルベニア」と「地方観光」の融合が加速しています。
特に注目すべきは、トレイルランニング(トレラン)です。 直近では、2026年5月30日〜31日に第4回 奥武蔵ロングトレイルレースの開催が控えており、3月現在もエントリー状況やボランティア募集が活発に議論されています。
飯能のトレランは、単に山を走るだけではありません。
- 森林整備との連動
- 走るコース(登山道)を、ランナー自らが整備するワークショップの開催。
- 山の読み方スキルの習得
- 地形の読み方、天候の予測、急斜面での身体操作など、都市生活では得られない「生存スキル」の提供。
走れば走るほど、飯能の森に詳しくなり、自分の身体を操るスキルが向上する。 この「ランナーの成長」と「山の維持」がセットになったエコシステムこそ、飯能が提示する次世代の観光モデルです。
まとめ
「スキルベニア」は、地方が持つ「課題(手入れが必要な森など)」を「価値(学びの場)」に変える魔法の視点です。
ただの観光客を、その土地の「担い手」へと変えていく。 そんな熱量の高い観光が、これからの日本の地域を面白くしていくはずです!!

