本記事の概要※この記事は3分で読めます。
・森林科学科卒の気候変動(主に森林環境)専門ライターが「なぜ」に答える記事を執筆
・「気候変動問題をなぜ学ぶべきなのか?」「学ぶうえでのおすすめの本」を丁寧にご紹介
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なぜ気候変動問題を学ぶことが重要なのか?
みなさん、最近の夏の暑さにおかしさを感じていませんか?
事実、10数年前では、33度を超える日のほうが珍しかった。
30度を超える日でさえ、ウェザーニュースで注意換気されていましたよね。
当時は学校の教室にクーラーがなくても、うちわと気持ちがあればなんとかなっていました。
今はどうでしょう?
熱々に熱されたコンクリートに38度を超える気温、体感温度はゆうに40度を超えます。
甲子園球児ですら、クーリングタイムを設けないと外で活動し続けることは不可能です。
海はあたたまり、土は焼け…
昆布は取れなくなっています。トマトは陽に焼けて、変色しています。
気候変動とは
・人間の活動が主因で地球の気候パターンが変化すること(例:気温上昇、暴風雨頻発)
・二酸化炭素などの温室効果ガスの増加が気温上昇、海面上昇、異常気象を引き起こす
つまるところ、私達の快適な都会暮らしを支えてくれている、
農業、林業、水産業などの生産活動が今、気候変動によって立ち行かなっている。それが地球の現状。
なぜ気候変動を学ぶことが重要なのか?その答えは
自分たちの社会を存続可能な形にリデザインするため、と言えるでしょう。
地球のために、生き物たちのため環境を・気候変動を学ぼう!と語られる場面を見ますが違和感を感じます。
「気候変動問題解決」の出発点はあくまで「私たちの暮らしのため」であり、人間中心な考えです。
だからこそ、検挙に人間の営みと自然のかかわりに目を向け、もう一度社会のシステムを変える必要があります。
自分で野菜を育ててみよう、服の素材にこだわってみよう、というような”自分起点”で学びを深めていくことが大事だと考えます。ぜひ自分のために、具体的にはビジネスや暮らしの本当の豊かさを考えるために、気候変動を学んでください。
気候変動を学ぶのにおすすめの本5選
地球の未来のために僕が決断したこと
気候変動×ビジネス観点で大きなポテンシャルがある部分を知りたい方にとってもおすすめ。
気候変動を救うための有望技術(炭素回収技術とか)とその技術浸透をどう進めるかにフォーカスを当てて説明してくれます。
「我々はまだ間に合う」
そんな強いメッセージを伝えてくれるビルゲイツ著の名著。これをみて、具体的な行動を起こしてみましょう。
気候変動を学ぼう
私たちが直面している気候危機を、初心者にもわかりやすく丁寧に解説してくれる心強い一冊。
この本は、気候変動の基礎的内容からその恐るべき影響、そして私たち一人ひとりができることまでを網羅的にカバーしています。
地球温暖化が進行する中で、異常気象や生態系の変化、社会に及ぼす影響がどれほど深刻であるかを科学的に示しつつ、私たちが何をすべきかを考えさせられます。
再生可能エネルギーの導入、省エネルギー技術の進化、持続可能な社会の実現に向けた道筋が、具体的かつ実践的に語られているので、気候変動とのかかわり方を考えたい方にとてもおすすめです。
気候変動と社会
気候変動と社会の関係性概要をつかみたい方におすすめ。
結局、気候変動が起きたら何がまずいのか?
そして自分たちにやれることはないのか?そんな問いに答えてくれます。
グリーン戦争
政治という切り口が新しい!
「気候変動」や「アメリカ大統領選挙」についてニュースで見ている私たちが、その背景にある世界的な動向などを、わかりやすく知ることのできる新書。
著者の上野貴弘氏は、東京大学教養学部、東京大学大学院修士課程修了後、電力中央研究所に入所、経済産業省および環境省の各種検討委員会の委員を務めるほか、COP(地球温暖化を防ぐための枠組みを議論する国際会議)にも通算16回参加されているとのこと。
本書の冒頭に、COP21に参加していた上野氏が「パリ協定」が採択された瞬間、多くの参加者と抱き合い、力いっぱい拍手をして感動を分かち合う瞬間の描写があるんですが、すごく感動的です。