プラスチックなどの化学物質は私達の生活を豊かにしましたが、同時に深刻な問題も生み出しています。ビニール袋を食べてしまったウミガメなど、センセーショナルなイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?
今回は、プラスチックが地球環境や人間社会に与える影響について学ぶ際に最適な本を、環境問題を学んでいたライターが徹底的にご紹介いたします!
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プラスチック問題とは?
プラスチックは、私たちの生活にとても便利な材料です。ペットボトルやレジ袋、食品の容器など、身の回りにプラスチックがたくさんありますよね。
その一方で、プラスチックは、使い捨てのものが多いため、ゴミとして捨てられることも多いです。
プラスチックごみは、素材としての安定性に優れている反面、自然の中で分解されにくく、海や川、土壌に残り続けます。
プラスチックごみが海に流れると、魚や海鳥などの生き物が誤って食べてしまうことがあります。
また、プラスチックは紫外線によって分解されると、マイクロプラスチックと呼ばれる小さな粒子になります。マイクロプラスチックは、魚や海鳥だけでなく、私たちの体にも取り込まれてしまう可能性があります。健康面への被害については明確な研究結果は出ていませんが、おそらく悪影響があることが想定されます。
実際、プラスチック流出が防ぎにくい都市河川では一定濃度以上のプラスチックが検出されているケースが非常に多いです。
そういった広範な悪影響のことは「プラスチック問題」と呼ばれているのです。
プラスチック問題などの環境問題について学ぶなら
私自身、プラスチック、環境汚染などの環境問題関連の書籍をたくさん読む必要があるので、
Amazonのkindleアプリの読み放題サービス(月980円)を使っています。
2023-2024年の年末年始の今だけ99円とのこと。
これからもっと環境問題のことを学んでいきたい、という方にとってとてもおすすめです!
プラスチック問題を学ぶのにおすすめの書籍5選
図解でわかる 14歳からのプラスチックと環境問題 図解でわかるシリーズ
こちらタイトルに騙されることなかれ。
大人こそ読んで面白い入門書です。
一番学びになるポイントは「まずプラスチックとは何か、プラスチックの種類や特徴、プラスチックがどのように作られるのか」というプラスチック自体に対する丁寧な解説が充実している点。
ぜひ入門書として買ってみてください。
海洋プラスチックごみ問題の真実: マイクロプラスチックの実態と未来予測
こちらはかなりディープな内容。
特に汚染が深刻な、海洋に流れ出したプラスチックの問題についてまとめた本です。
海洋プラスチックごみがいかに大量に発生しているのか、定量的なデータとともに解説が進められます。特に、環境問題としての深刻さを理解するのには一番適している本です。
使い捨てない未来へ プラスチック「革命」2
こちらは個人的に一番おもしろかった本です。
プラスチック問題を解決するために必要な3つの革命について解説した本です。
確かに、どれか1つでもかけたら難しいよな・・・という発見がある面白い本なのでぜひ!
持続可能社会をつくるバイオプラスチック:バイオマス材料と生分解性機能の実用化と普及へ向けて
こちらは私が修士課程で所属していた研究科でも中心的に研究されていた「バイオマスプラスチック」についてまとめた本です。
プラスチックの廃棄→分解までのプロセスの長さに問題があるため、そもそも分解できるような素材に置き換えようという方向性で研究が各所で進められています。
米のもみがらや木質粉末など、様々な原料でバイオプラスチック、生分解性プラスチックが作られており、非常に興味深い内容です。
ゼロ・ウェイスト・ホーム ーごみを出さないシンプルな暮らし
最後におすすめしたい本はこちら。
こちらは脱プラスチックにフォーカスをおいた本ではないですが、暮らしの中で不要なゴミを出さない、そして”もの”を丁寧に長く使うライフスタイルを提案してくれる本です。
環境問題というと、ネガティブな影響があるからやらないといけないという意識になってしまいがちですが、この本はあくまで1つの生き方としてゴミを出さない循環型の暮らしを提案してくれます。
シンプルに面白いです。